2009年8月4日火曜日

おまわりさんとおとうさん


あれはまだひまわりの花が開いていない初夏の頃 
おとうさんこと我が家の番犬シロがほえた
出てみると70を過ぎていそうなじいちゃんが立っている
初夏だというのに防寒帽にジャンバーを着ていて開口一番「どこに帰ったらええかのー」
「?」イヤー 私に聞かれても・・・
すると庭の入り口に腰を掛けた。家には私一人だったので怖くなり110番に電話をした
生まれて初めての110番
おまわりさんが到着するまでに少し気持ちも落ち着きじいちゃんをもう一度よく見ると悪い人でもなさそうだ
妙に憎めないじいちゃんはのどが渇いたというのでお茶を出した
そりゃこの暑さでその格好だったらのど乾くよなー
おまわりさんの到着をシロちゃんは告げた
認知症の入ってるらしいじいちゃんだが自分の生年月日と名前は覚えていた
おまわりさんのお陰で隣町に住んでいることがわかった
竹の杖をついて歩いてきたらしいが1時間は掛かったに違いない
その上に冬物を着ていたのでコップ4杯のお茶も焼け石に水?
無事住所も分かりパトカーに乗って送られた
「じいちゃん もうあんまり遠くに出ちゃーいけんよ」
「ウン もう一杯お茶が欲しい」
ペットボトルのお茶を手渡しながら自分の近い将来に少し不安を覚えた
「ここのお父さんはよく番をしてるね」と帰り際のおまわりさんからのシロへのお褒めの言葉
私は少し鼻が高かった
これからも家の番 よろしくネ シロ

3 件のコメント:

  1. 番犬シロ「やったぜ!」
    初手柄おめでとう
    ゴンタママも強い味方がいて大安心ですね。
    そう言えば、私先日「シロ」の名前を「ゴンタ」と
    書いたと思います。ごめんなさい

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  2. シロは強い味方でたのもしいね。
    お互いに、そのおじいさんのようにならないよう気をつけようね。もう遅いか・・・・・。ハハハ

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  3. samannsaさんへ
    そうなんです。私はゴンタママ、あの子はシロ
    ちなみに白い犬だからシロと名前が付きました
    jyo-yama さんへ
    私的にはなりたくないのですがこればかりは自分では気をつけようがないんですよねー

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